エクセル tips メモ

エクセルのちょっとした工夫でとくにPowerQueryに関する事を掲載していく予定です。

エクセルで面グラフ(量率グラフorモザイク図)を作成してみた。(PowerQuery編 その2~総計、累計の扱い~)

 前回は、100本グラフの参照データをPowerQueryをつかって作成しました。今回は、グラフ化したい元々の表に追加している座標(とよんでいる列)を求めるステップもPowerQueryでどうにかできないものかと考えてみました。

  ということで前回のスタート地点が今回のゴールになります。

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 それでは下からスタートしましょう。

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・セルA1:D4の範囲は、テーブルに変換(ctl+T)してあります。

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・範囲内の任意のセルを選択してPowerQueryのテーブルからをクリック

PowerQueryの画面に移ります。

適用したステップに(エクセルで自動にできあがったものを含めて)

 ソース

 変更された型

があることを確認します。

まず「合計」の列を追加しましょう。

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①「石油」、「石炭」、「原子力」の3列を選択

②列の追加タブ>標準>加算を選びます。

 

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①挿入された合計のステップが追加されたこと確認して

②記号をクリックして数式バーの領域を拡大します。

③「Sum」を「合計」に変更します。(列名が「Sum」から「合計」になります。)

 つぎは「総計」の列を追加します。途中までは「合計」の追加と同じです。

①「石油」、「石炭」、「原子力」の3列を選択

②列の追加タブ>標準>加算を選びます。 

f:id:gohany:20151108210201j:plain

③挿入された合計1が追加されたことを確認します。

④「Sum」を「総計」に書き換えます。

⑤「{[石油], [石炭], [原子力]} 」を 「挿入された合計[合計]」に書き換えてenterします。

↓ 

 

さて次は、「比率」の列の追加です。

リボンよりカスタム列の追加を選択して

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①「Custom」を「比率」に書き換えます。

②使用できる列から列名「合計」を挿入し「/」をタイプして「総計」を挿入し「*100」とタイプします。

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③「比率」の列が選択されたまま変換タブ>データ型>整数を選びます。

 

比率ができたところで次は累計をつくります。

累計の追加にはちょっとしたテクニックが必要です。

インデックス列の追加です。

メニューからインデックス列を追加します。(このとき開始番号は0ではなく1を指定します。)

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続いて「比率」と「インデックス」を選択しておき、列の追加タブ>標準>加算を選びます。

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①「Sum」を「累計」に書き換えます。

②「{[比率], [インデックス]}」を「List.FirstN(追加されたインデックス[比率], [インデックス])」に書き換えてenterします。

 

累計までできましたいよいよ最後です。

座標の列の追加です。これはもう簡単ですね。

カスタム列の追加を選択して

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①「Custom」を「座標」に書き換えます。

②図のような式としてenter

 

完成です。いちおう表示タブ>詳細エディターで見ることのできる内容を以下に示します。

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テーブル1というクエリに行った全ステップが一覧で見渡せます。

 

以上、「PowerQueryにおける総計および累計の扱い編」でした。 

 

バージョン:

エクセル2010

PowerQuery 2.26